ホント不思議だ。
最近、僕のバイト先に若い男の子が入った。
なかなかバイトの子が求人に来ないので心配していた。
その矢先だった。
僕は本業でも長い時間拘束時間あるのに、バイト先でも朝から晩まで拘束時間が長い。
ガッツリ稼ぎたいんです!!
じゃなくて、長い時間入れる方が少ないんです!!
ってことみたい。
僕は他のバイトの子に多く働いて欲しいのに、学生の子達っていろいろ忙しいみたい。
だから僕は長時間働くことになる。
そんな中、新しく入ってきた男の子はフリーターだった。
居酒屋のバイトをしていたそうだが、コロナ禍で働く時間が減ったのでこちらに来たとのことだ。
朝から晩まで働きたいとのことだ。
よっしゃ!!
僕は働く時間を減らせるぞ。
僕が教育者になったので、一生懸命お仕事を教えた。
「ここはこうやってこうする。」
「違う違う。ここはこう。」
「僕ってスパルタ?しんどかったら言ってな。」
ああ僕って優しい。
性的タイプじゃない人にも優しくできてしまう損な僕。
僕が彼に言っていたのは、
「仕事はやらされ感でやるもんじゃない。楽しいと思ってやる。やりたいからやる!!って思うようにしよう。やりたくないことやっても自分のためにならないし。やりたくないこともやるんだって思って、自分に厳しくストイックにやろう。そしたら将来の自分に繋がるよ。」
ああいいこと言った。
なんか仕事の要領もいいし、二週間後から僕の時間が増えるぞ。
っと思っていたのに。
先日、
「えっ。入ったばっかりの彼が来てないんですか?電話にも出ないんですか?なぜですか!!」
僕は驚いた。
せっかく決まったバイトだったのに。
バイトの面接たくさん落ちたって言ってたのに。
それなのになんで飛ぶの?
お金もないって言ってたのに。
なんで目先のお金に困っている子の方が働けないんだろう?
わからない。
いや、僕なのかな?
僕のせいなのかな。
たぶん、切羽詰まっている子たちにとって、将来とかこの先とか到底考えられないことなんだろう。
だから、上記で僕が言っていたようなことって、それなりに社会経験を積んでいる人たちにしか通じない。
伝わらない。
今しか見えていない人たちにとって、ストレス以外の何ものでもないんだ。
やば。
気づけなかったな。
若い子たちの視線で物事を考えるべきだった。
僕はおじさんだった。
ただそれだけのこと。
そして僕はまたバイト先から抜け出さなくなった。

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