20年ぶりの再会。

有給で実家に帰ることにした。

よく考えたら2年ぶりだった。

お父さんとお母さんは相変わらずだった。

実家でボーとするのが嫌いな僕は、積極的に仕事をすることにした。

実家の庭の片付け。

よくわからない不要なものがたくさんあった。

それらをかき集めて、粗大ゴミとして出すことにした。

庭で作業をしていると、気配を感じた。

人間ではない。

何者?

トカゲだった。

カナヘビ。

懐かしくて僕は驚いた。

大阪で見かけたことないな。

トカゲって大阪にいるのかな?

トカゲが庭の不要なゴミの中をウロチョロしている。

僕は「このヤロー」っと思ってつい捕まえてしまった。

ニョロニョロしていて、かわいいー。

なんか胸がキュンとくる。

僕のYouTubeを観たことある人ならわかるかもしれないが、僕は爬虫類が好きだ。

トカゲもヘビも好き。

トカゲが好きなために、インドネシアのコモドオオトカゲに会いにいったくらいだ。

ちっちゃいトカゲもかわいい。

大阪に持って帰ろうかな。

はっ。

その時、思った。

僕は今から20年くらい前、この親が住んでいる実家でカナヘビ、トカゲを30匹くらい飼っていた。

ヘビの方がトカゲよりやや好きなんだけど、2回も逃げられてしまった。

だから、小型のカナヘビを30匹くらい捕まえて虫かごに入れていた。

30匹飼うのはなかなか至難の技だった。

餌はクモやミミズ、小さな虫だった。

クモが大好物だったけど、そう簡単に30匹分のクモを捕まえることができない。

そうなると、当然死ぬものが出てくる。

小さいカナヘビはすぐ死ぬ。

大きいカナヘビが先に餌を食べてしまうからだ。

困った僕はあることを思った。

僕は爬虫類とともに暮らしたかったけど、無理みたい。

いや、無理じゃないかも。

そうだ。

それしかない!!

思いついたのだ。

このトカゲたちと永久に生きる方法を。

僕は、トカゲ30匹を実家の庭に解き放った。

ガサガサガサ。

親は反対しなかった。

トカゲや爬虫類を虫かごで家の中で飼っていることの方が、不満だったようだ。

30匹も解き放てば、当然、庭でしょっちゅう会える。

案の定、僕が実家で暮らしていた大学生の時まで、暑い日にカナヘビたちを見ない日はなかった。

ってことは僕が会ったこのトカゲってその時の子孫?

えっ。

そんなこと考えると、なんだろう。

感慨深い。

心に深く残る。

トカゲのために良かったのかよくわからないけど、僕の小さな夢を果たし続けているということ。

僕は大きくなって、コモドオオトカゲに会えるような行動力も持てるようになったけど、小さな世界でこんなに嬉しくなるなんて。

カバンに入れて持って帰ってやる。

どうせ、恋人なんかできねーんだから、お前が俺の相手をしろ!!

という魂胆がバレたのか、トカゲは急に小さな隙間に入って姿を見せなくなった。

もうっ。

ああ。

ペット飼いたくなってきた。

山本をペットにしたい。

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