僕は軽い男。
いやゲイ。
おじさんに誘われるとホイホイとついて行き、体の関係を求められるとそれに応じる。
安い男である。
いやゲイ。
でも、もう断る!!
何があろうとも。
仕事がある時は断る。
焦らす。
焦らすとおじさんの汁が出ているのでしょ?
どうせ。
僕が井戸沢さんと仲が良かった頃、急に電話があった。
「鈴木くん。実は言ってなかったんだけど、今、大阪市内のホテルに泊まってるんだ。」
「そうなんですか。誰かと約束しているんですよね?」
「もちろん。僕が男の子と関係を切らすことなんかないよ。」
「じゃあ楽しんでください。じゃあ。」
「ちょっと待って、鈴木君。今、時間ある?」
「昼から仕事ですけど?」
「午前中は空いてるんだね。じゃあ僕のホテルの部屋に来る?」
「え〜。僕、やらないですよ〜。そんなこと。昼からの仕事に響きますし。」
「ちょっと、お茶しよう。何かデザート買っておくよ。」
そう井戸沢さんに言われ、僕はしぶしぶ井戸沢さんの泊まっているビジネスホテルに向かった。
「はい。ケーキ買ってきたよ。何、食べる?」
「じゃあモンブランいただきます。いいんですか?僕なんか部屋に来てたら、約束している彼が嫌がると思いますよ。」
「大丈夫大丈夫。会うのは夜だからね。バレないようにするよ。」
「今日はどこの人ですか?」
「広島の彼だよ。仕事で大阪に来てるって言ってたから、ホテル取っといた。半年ぶりだから楽しみなんだ。」
「良かったですね。んっ。」
僕が話しているにも関わらず、井戸沢さんは顔を近づけ、キスをしてきた。
「ん〜。」
「うぐっ。何するんですか。今日はこういうことしないんじゃないんですか?」
「えっ。僕、そんなこと言った?」
「だって、今日広島の人と会うんでしょ?」
「それは夜の話。朝は鈴木くん。嫌なら、続きやめるけど。」
「嫌じゃないけど。んっ。ん〜。」
井戸沢さんは僕の口を全て口で包む激しいディープキス。
言葉を発することさえ、許されない。
「もう。鈴木くんは黙っていたらかわいい顔して女の子みたいなのに。お口は閉じてなさい。」
そう言われ、大阪市内のビジネスホテルで僕と井戸沢さんのそういうのが始まった。
行為は昼前まで続き、お互いものは放出しあった。
「はあはあはあ。僕、もう仕事の準備しなきゃっ。」
「鈴木君。もう一回くらいしよーよ。」
「仕事中、体力なくなります。」
「若いんだから大丈夫だよ〜。」
そう言われて、僕は連続で放出してしまった。
疲れたけど、井戸沢さんが言っていたように、若さを信じて仕事に向かった。
なのに、昼からの仕事中、睡魔に襲われた。
もう、早く帰りたいしか考えられなかった。
眠たい。
やっぱり二回も出すんじゃなかった。
若さとか関係なくない?
もう許さん!!
井戸沢!!
ということで、仕事前のお誘いはお断りです。
なんか今日の話はDaddy Killerになっちゃった。

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