「リョウタさんの顔立ちはどんな感じですか?一重ですか?二重ですか?」
この質問、悩む。
即答できない。
僕は一重だったり二重だったりする。
子どものときは一重だった。
でも20歳を過ぎた辺りから、
「鈴木さんって二重だね。」
って言われるようになった。
親は僕のこと、一重だと思っている。
だから、会うまで答えられないんだ。
じゃあいっそのこと、片想い中の山本さんに聞いてみよう。
ついでに僕のことどう思っているかわかるかもしれないし。
「ねえねえ山本さん。僕って一重、二重?」
「えっ。う〜ん。」
山本さんは僕の顔をじっと凝視した。
恥ずかしい。
でも嬉しい。
「なんかすーちゃん、まばたきすると、一重になったり二重になったりするな〜。」
男らしくはっきり言って欲しいな。
「僕の目って大きいの?小さいの?」
「普通ちゃう?」
は?
もしかして、僕のこと興味ない。
そのテキトーな返事。
僕の心は怒りの炎でいっぱいになった。
奇跡が起きて山本さんに付き合うことになるとしよう。
初日、優しく接する。
二日目、激しく○○○する。
三日目、山本さんに貞操帯をつける。
徹底的に射○管理してやる。
変な液をダラダラ出させてやる。
「すーちゃん。もうやめて!!これ以上はだめ〜。あ〜。」
っていう感じに。
やばいこんな妄想したら、僕は大変なことになった。

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