コわイ話。

僕はマッチングアプリで、とある男性とやり取りした。

年齢は40代。

身長170cm体重73kgでややガッチリ体型。

僕が好きな体つき。

性格も男らしくてカッコイイ。

話していると優しくて惚れてしまう。

そんな彼に自宅に招かれることになった。

その彼は結婚している。

奥さんも彼も仕事をしている。

彼は奥さんがいない時間を見計って、マンションに僕を呼んだ。

彼はベッドに行こうと誘ってくれたが、僕は気が乗らなかった。

だって、ベッドでそういう行為を行うと、奥さんにバレるような気がしたからだ。

「大丈夫大丈夫。妻は俺が男も好きだって気がついてないから。だから、リョウタくん。早くやろう。午前中しか時間がないんだ。」

もう。能天気な人。

でもそんなところがカワイイ。

寝室には行かず、ソファーの上で二人の体を重ね合った。

こんないい男。

男も女も惚れるに決まっている。

僕はこの男を自分の元にしたいと強く思ってしまった。

もう。離すものかって強く身体中を抱きしめていると。

ガチャガチャ。

何やら、音がする。

まさか。

「やばい!!妻が帰ってきた。早くリョウタくん!!着替えて!!」

僕も彼も大慌てで着替えた。

もちろんこんな素早く綺麗に着替えられるはずがない。

二人とも着衣が乱れまくっている。

ガチャ。

リビングの扉が開き、恐そうな女が入ってきた。

「あんた。仕事にも行かず、何やってんの?てか誰よ。その子?」

「仕事は昼からなんだ。今から準備して行ってくる。」

彼は妻に言い訳や、僕の説明を全くせず、そそくさとスーツに着替えて外に出て行った。

僕は開いた口が塞がらなかった。

えっ。

助けてよ?

ここで僕を置いていく?

なんて男。

そうやって今までの人生、いろんなことから逃げてきたの?

いやいやそんなこと言っている場合じゃない。

僕がやばい!!

「で、あんた誰なの?主人とどうゆう関係?」

「僕は鈴木リョウタです。SNSで知り合いました。漫画関係のことで趣味があって。」

「はあ?それでわざわざうちにくる?なんかあやしいわよ。あんたたち。」

僕の心臓がバクバクしている。

この女鋭い。

僕をみている表情が浮気女を見ているかの眼差し。

「すみません。僕が悪いんです。キングダムに最近ハマってしまって、どうしてもキングダムについて話したかったものですから。」

「確かに主人も好きね。そのマンガ。あっ。外、雨が降ってきたわよ。」

チャンス!!

「じゃあ僕、帰ります。洗濯物外に干していたので。」

「傘貸してあげるわ。今度、私がいるときに返しにきてね。主人とは二人っきりで会わないように。」

恐ろしい女。

何かに気づきかけている。

僕は足早に玄関の方に向かった。

「そんなに急がなくても、外の洗濯物はびしょびしょになっていると思うわ。マンションの下まで送って行ってあげる。」

奥さんとエレベーターで二人っきり。

沈黙。

何も話せない。

気まず過ぎる空気。

一刻も早くこの女から立ち去りたい。

マンションの下に着いた。

「外雨降っているので、ここで大丈夫です。ありがと…。」

パシャ。

「えっ。」

奥さんはスマホで僕の顔を写真で撮った。

「あんたは信用できない。このまま逃げられると思うなよ。この顔写真をネット中にばら撒いてやるから。」

僕は何も言えず、そのまま立ち去った。

どうする?

法律的に戦える材料はあるか?

いや僕と旦那さんの関係がバレてはいない。

でも、旦那さんが男にも興味があると分かった時点であの女は僕を抹殺しにくる。

どうする?どうする?

もう僕は汗がびっしょりだった。

布団の中も汗がびっしょりだった。

恐ろしい。

なんでこんな夢見たんだろ?

僕、なんかした?


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