まただ。
気配を感じる。
道路を挟んで、右の路肩。
トラックがある。
そのトラック乗っている人の視線を感じる。
僕は気づかないフリをして、勤務先に急ぐ。
また、とある日。
視線を感じる。
またあのトラック。
確実にみている。
僕もチラッと見返した。
すると、トラックの運転席でハンドルを握っている腕で、顔を隠しながら僕をみていた。
はっきり言って、キモ。
堂々とみるか、無視するのが無難じゃね?
隠れてみてるとか、キモすぎるだろ。
おいっ。
そして、また別の日。
今度は、上から見下ろすように僕をみていた。
グレーのマスクが目立って、そのトラック運転手の顔は全然見えなかったけど。
そんなにみる?
僕だって、あんたのことみてるよ?
だけど、バレないようにみてるはず。
あんたが僕をみようとしたら、サッと別の方向に向く。
僕は勉強しないから目がいいんだ。
でも、あんたも乱視で遠視なんだろ?
遠くはよくみえるって言ってたよな?
ホントに変態野郎。
答えを言うと、トラックドライバーの僕の片想いの山本さんなんだけど。
そんなに見るかな〜?
たぶんこのおっさん。
僕のこと寂しがっていると思う。
ヒヒ。
いい気味だ。

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