バイト先で久々に若い女の子と働くことになった。
南さん。
19歳。
大学一年生だ。
「どうも。鈴木です。南さん。よろしく。」
「あっ。鈴木さん。初めまして。南です。鈴木さんのことみんなから聞いてますよ。仕事してるのに、ここでバイトしてるって。」
「そうそう。生活が苦しくて。あと、休みの日って何もなくて暇だしね。」
「も〜。なんですかそれ〜。キャハハハ。」
「でも南さんってここのバイト入ったのって半年くらい前だよね?春くらいずっと休んでいたよね?」
「あー。あの時ですか?あの時、私や私の友達、みーんなコロナになっちゃって。クラスターってやつ?あははは。」
えっ。今の若い子のコロナに対する感じってこんな感じ?
「なんかー。友達15人くらいで朝までカラオケしちゃったら、みんなかかっちゃってウケるー。」
「ああ。そうなんだ。それは大変だったね。コロナってやっぱしんどいの?」
「えっ。鈴木さん。コロナかかったことないの?マジ驚きなんですけど。」
「そういうもんなの?PCR受けたことないから、無症状でかかっていたかもしれないけど、しんどいってことはなかったな〜。」
「えーすごい!!」
いやいや。
何もすごくない。
15人でカラオケってそっちの方がすごくね?
そんなに友達っているもんなの?
そっか。
友達いる人たちの方が、濃厚接触でコロナにかかりやすいのかな?
僕はボッチで、一人暮らしだからなのかな?
悲しいことに、友達がいない人はかからないのかもしれない。
いつの日か、
「えっ。おまえ、コロナにかかったことない?じゃあ友達いねーな。かわいそうー。」
って言われる時代が来るかもしれない。

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