斉藤さん。
元取引先のお客様だ。
今は違う。
斉藤さんは取引先の会社を辞めたんだ。
辞めた直後は、1〜2回飲みに行った。
仕事でお世話になっていたからね。
これってコロナ前のお話。
未だに連絡がたくさん来る。
4月くらいからずっと着信があって、めんどくさいから返していなかった。
最近、またたくさん斉藤さんから着信があったら、仕方なく電話を受けた。
「鈴木くん。久しぶり!!忙しそうやな。」
「斉藤さん。ご無沙汰しています。元気にされていました?」
「鈴木くん。空いている日があったら、飲みに行こうや。いつものスナックや。」
気になっているおじさんからの誘いだったら、こんなに嬉しいことはないだろう。
斉藤さんのスペック。
身長168cm体重80kg50歳前後。
大阪のおっちゃんって感じ。
昔から僕に優しくて、僕に惚れてるかもって思ったこともあったんだけど、スナックのお店の女性が好きなんだ。
そのスナックに何度か越させられたから、斉藤さんの思惑はわかってる。
スナックの女性といい関係になりたいだけ。
僕にメリットある?
ないよね?
このおじさん、今の仕事で僕と関わっていないんだよ?
こんな時間泥棒に付き合うことはないよ。
だから、僕は断り続ける。
「斉藤さん。ごめんない。僕、バイトしているので、一週間休みないんです。」
「ホンマかいな。また時間つくってーなー。(大阪弁)」
「はい。また楽しみにしています。(誰が行くか。電話してくんな!!)」
ホントしょうもないおじさんしかいない。
素敵な人は何処へ。

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