岡林くん。
僕の会社の後輩。
最近、割と岡林くんの話が多い。
やっぱ行動を共にすることが多いから、必然的に話題が増える。
岡林くんは危なっかしさがあるんだけど、圧倒的にコミュニケーション能力が高い。
そこが僕も非常に岡林くんの好いているところ。
コミュニケーション能力が高い人に対して、僕は喜ばせたいという願望が通常より強く働く。
だから、岡林くんと楽しい話題をしてしまう。
休憩時間になると、女の話ばかり。
「鈴木さん!!俺の推し、喫茶店にいました!!これで仕事頑張れます!!なんでもやります。」
「えっ。岡林くん。そんなことで元気出るんや。でもそういうことが大事なんかな。うちの会社の女の子も可愛い子何人かいるけど。」
「まあ顔は中クラスは多いですね。とびっきりの可愛い子はいませんけど、推しには到底及びません。」
「相川さんなんかどう?岡林くんと歳も近いし。」
「いや〜。鈴木さん。相川さん気が強すぎ。自分のこと可愛いって思いすぎですって。自己承認欲求強すぎですもん。相川さんのインスタみたことあります?」
「僕、インスタやってないもん。」
「ああいう女は後々面倒になるんですよ。顔はそこそこいいんですけど。」
「じゃあ村上さん。優しいし、自己承認欲求は絶対に高くない。よく自虐ネタを言うし。」
「あ〜。村上さん。ホントいい人ですよね。って鈴木さん。ふざけているでしょ?村上さん40代でしょ?おばさんじゃないですか〜。さすがに35歳以上のおばさんは無理ですって。」
こいつ。
世の中の35歳以上の女性を敵にまわしやがった。
「岡林くんのいい人を探すの大変やな。そんなに推しがいい?今度、喫茶店に行って、岡林くんのこと言ってこようか?」
「え〜。悩みます。今の関係でいいような、仲良くなりたいような。そんな感じです。」
めんどくせーガキだな。
でも、こういうやりとりが楽しかったりする。
岡林くんも楽しんでくれてるから。

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