「いらっしゃいませ。」
「んー。これとこれかな。○○もいいかな〜?」
「かしこまりました。◯○も美味しいですが、▽▽も僕は好きです。ん?えっ。江崎さん!!」
「えっ。もしかして、あっ。名札。鈴木さん!?」
ホント世間は狭い。
大阪って人口多い方だよね?
なんでこんなに知っている人が僕のバイト先にくるの!!
取引先の江崎さん。
40歳くらいの若い女好きの既婚男性。
「なんで鈴木さん。バイトしてるの?そんな借金とかあるように見えないけど。」
「暇なんですもん。ここの職場けっこう力仕事あるので、筋トレにもなっているんです。ほら。僕の上半身結構鍛えられているでしょ?」
「元体育関係って聞いていたから、筋肉はあるとは思っていたけど、割とがっしりしてるんだね。いや〜。それにしても驚いた。」
「ちゃんと上田(上司)には言ってるんで、秘密にはしていないんですよ。でも、職場で僕がバイトしていること知っている人は案外少ないです。なんかそういう話題にならないんですもん。」
「へ〜。そうなんだ。じゃあ次に会社に行くとき、上田さんとその話してもいい?」
「いいですよ。上田は僕のプライベートなこと全然聞いてきませんもん。」
翌日。
僕は職場で事務作業をしていた。
江崎さんが来ている。
「え〜。○◯ください。(僕のバイト先の商品)」
「かしこまりました。◯○も美味しいですが、▽▽も僕は好きです。って何言わせるんですか!!江崎さん!!もう。」
僕はすぐにからかわれちゃう。
困ったもんだ。

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