父親と井戸沢さん。

僕はお父さんに甘えたい願望が強い。

でも、実際の自分の父親が嫌いなわけではない。

父親の仕事のお手伝いだけはちゃんとするから、僕と父親の関係性は良好(?)かと思っている。

僕は井戸沢さんという父親と同じ歳の人と付き合っていた。

僕は相変わらず性格が悪く、井戸沢さんと父親をいつも比較していた。

どっちも社会的地位が高い。

お金には余裕がある。

ブランド物には興味がない。

ここくらいまでが井戸沢さんと父親が似ているところかな?

井戸沢さんは人間的に面白い人だった。

面白いことをしたり、面白いことを言ったりして、僕を楽しい気持ちにさせてくれた。

井戸沢さんが若い男が好きだから、やましい気持ちがあるからそういう風に接してくれていたんだと思うけど。

たぶん、会社の中でも部下たちに偉そうにする人ではなかった。

部下たちに旅行や出張などのお土産もこまめに買っていたし、慕われている社長なんだろうと感じた。

家族に対してもそうだ。

井戸沢さんの子どもたちと、頻繁にコミュニケーションを取っている様子が伺えた。

井戸沢さんが正月家族と一緒にいるとき、若い男の恋人たちと会えなかったそうだ。

そのときコタツで寝ている自分の息子の頭を、つい間違って撫でてしまったそうだ。

いつもの若い男の子たちだったら、喜んでくれるのにと愚痴っていた。

僕が実の父親にされたら、何事??ってなってしまう。

僕の父親は、外面が圧倒的にいい。

僕も似ているところがあるから、あんまり悪口は言えないけど。

井戸沢さんと違うのは、僕の父親は仕事人間過ぎ。

遊ばない。

全部仕事。

正月だけ休む。

仕事が趣味みたいだ。

あれ?

僕と一緒だ。

井戸沢さんは若い男と旅行ばっかり言ってたから、ホントによく遊ぶおじさんだった。

そこが違うのと、息子たちとの距離感。

僕は父親は仕事以外で会話が弾むことがない。

小さい頃はゲームや漫画の話を父親にしたかったけど、そんな話題を父親にすることは許されなかった。

井戸沢さんはゲームやアニメ、音楽とかも息子さんと話していたそうだ。

そんな息子を楽しませてくれるお父さんがいいなって、井戸沢さんと付き合っているときは思った。

でも、実際のお父さんもビジネスの話や社会情勢、政治の話でめちゃくちゃ盛り上がるんだ。

だから、どっちのお父さんも欲しい。

わあ。

僕はまたとんでもないことを。

井戸沢さんと一緒にいるときは、二人のお父さんがいるみたいで幸せだったな。

あんな日々は二度とこない。

僕の黒歴史にする。


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